頭痛という病気は、経験した人がいないほど一般的なものなので、病気の範疇に入らないと考えている方も少なくありません。しかし、「頭痛持ち」という言われる慢性頭痛の患者さんだけでも、人口の4割を占めているというデータもあります。
慢性頭痛は、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の大きく3つに分類されます。患者さんは、男性よりも女性に多く、若年女性の片頭痛罹患率は男性の3倍以上です。しかも女性の片頭痛は男性に比べて重症なことが多くなっています。これは女性特有のホルモン変化、月経などの影響であることが知られています
更に頭痛だけでなく吐き気や嘔吐などの随伴症状により、ただでさえ支障度の高い片頭痛であるのに20代30代の女性では出産、育児、そして仕事の両立、経口避妊薬の使用などによる影響により、その重症度は飛躍的に大きくなり、生活の質を阻害します。
また中高年の女性では更年期、閉経などに伴う生理的な変化とともに頭痛の質が変化していくので、若年のときと異なった支障が生じます。このような状況における片頭痛治療は難しく、特効薬であるトリプタン製剤と、予防治療薬の組み合わせによる頭痛治療が必要なことがあります。